皆さん、こん◯◯は。いつもブログをご覧頂き有難う御座います。
急に寒くなってきましたので、体調を崩さぬよう、お気をつけ下さい。
さて、今日は少し専門的なお話を。
ピアノにおいて【ポジション】と言う感覚を意識する事は凄く重要です。
ヴァイオリンの場合、ポジション=場所。として捉えるので、この感覚は強いのですが、
ピアノの場合、固定した場所の事を指すわけではないので、ポジションの感覚が弱い人が多いです。
ピアノにおける【ポジション】とは、移動をせずに、一つの手の形で弾ける範囲の事を言います。
例えば音階で、ドレミファソラシドと弾く時、ピアノの場合、指使いが123(ドレミ)と弾き、1をくぐらせて12345(ファソラシド)と弾きます。
この前半のドレミと、後半のファソラシドの2つのポジションがあると考えます。
つまりドの1指から始まり、その位置で弾けるのはミの3指までとなり、そこまでが一つのポジションになります。
その後のファ(1指)からは別のポジション(位置)になると考えてください。
次にアルペジオで、ドミソシ♭↑ドミソシ♭と属7の和音を2オクターブ弾く場合ですが、
この場合、1234(ドミソシ♭)と弾き、1指をドに持って行き、更に1234(ドミソシ♭)と弾きます。
これも同様で、前半のドミソシ♭(1234)を一つポジションとして、後半は別のポジションと考えます。
ポジションの意味は分かったと思うのですが、このポジションに手の形を当てはめて弾く事が重要です。
例えば先程のアルペジオ、ドミソシ♭の時に、多くの人が、ドの1指を弾いた時に、残りの3本の指が閉じていたり、または適当な形で開いている事が多いです。
これはしっかりとポジションを捉え、先を読めていない証拠です。一本一本が独立しているのではなく、一つのポジションとして、かたまっている事を意識して下さい。
ポジションの感覚が掴めていれば、1指のドを弾いた時には既に4指がシ♭の上に構えられている状態が正解となります。
因みにアルペジオでは、その先で1指が上のドに行きますが、ここを指くぐりで弾こうとしない事です。
初心者の場合、ポジションの最後の音、シ♭から次のドを繋げようとします。
音階の様に順次進行だったり、くぐった先が近い場合は、くぐらせる事もしますが、
このアルペジオの場合、ドミソシ♭↑ドミソシ♭なので、1指は下のドから、上のドへ指くぐりをする事になるので、かなり無理が生じます。
なのでここは潔く、ポジションの移動と考え、手全体で跳躍すると考えてください。
その方が指くぐりによる変な捻りや、形の崩れ、無駄な力を削ぐ事が出来て効率的です。
また私のレッスンでは、ポジション毎に和音で取らせる練習もさせます。
先程の属7のアルペジオも、前半のドミソシ♭と後半のドミソシ♭を、一度和音で全てを鳴らさせる練習をさせます。
そうすると、このポジションがどの音(指)まで使うのか?が理解出来ますし、かつ、ここの音型が、2つのポジションから成っている事も視覚的に理解しやすくなります。
音楽は基本的には音階(順次進行)とアルペジオ(解離進行)で出来ていますので、それらは全てポジションの組み合わせて作られている事が分かります。
ポジションの中での指の上下運動はありますが、各ポジションへ移動する跳躍の運動が大事である事が分かります。
その様に捉えると、随分無駄な動きは省かれますし、次の音への準備も早くなるので、速く弾く事も容易になっていきます。(勿論速く弾くには他の要素も必要ですが)
このポジションで捉えて、和音で鳴らす練習は結構オススメです。譜読みも上達も速くなります。
詳しく習いたい方は是非お教室にいらして下さい。
当教室は只今生徒募集中です。土曜日はほぼ満室ですが、火水木の平日はまだ空きが御座いますし、近日中には日曜日も開講する方向で準備中で御座います。